大学生による島やへき地の地域振興

課題

地域社会が元気になるプロジェクトの創出

(SDGs 8に関連)

活動内容

~社会を巻き込んだ活動~

2018年に長崎大学では離島やへき地をフィールドとする「アントレプレナー育成事業」をスタートさせました。この事業は長崎大学の有志の学生が地域の課題解決に向き合う事業を考え、二年間で新規事業の起業を目指すもので、参加学生は地域事業者と組み、地方創生に関わるコンサルティングの専門家や金融機関の方のアドバイスを受けながら行動します。初年度となる、2018年は五島市を舞台に空き家を活用したコミュニティカフェの開設、奈留島ツアーの実施、高齢者見守り、五島うどんドレッシングの開発による起業に向けた活動を、二年目となった2019年*は東彼杵町を舞台に道の駅、鯨肉、宿場を基に起業に向けた活動を行っています。

*五島アントレプレナー育成事業:学生15名(医学部・経済学部・環境科学部・工学部)
**東彼杵アントレプレナー育成事業:学生12名(多文化社会学部・教育学部・経済学部・環境科学部・水産学部)

~教育活動~

地域教育総合支援センターでは、グローカル人材育成プログラムを行っていますが、この受講学生もまちづくりへのアイデアを輩出しています。本事業は2019年にはJTB「大学生観光まちづくりコンテスト」でポスター発表を行い、新上五島町にYou Tuberを招くイベントを提案しました。また、まちづくりに寄与するため、長崎県の「チャレンジ2020」(5年ごとに策定している県政の総合計画)に対し、外部参加者として、長崎大学の学生が意見を出しました。

また経済学部では、地方創生・社会貢献・ビジネス実践力育成を推進するため、2015年に「みらい創造センター」が設立されています。ここではビジネス・アーキテクト、実践型ゼミの開講等が行われています。ビジネス・アーキテクトは2年生から地元の事業者と地域の課題を学び、3年生から専門ゼミで解決策を実証していくプログラムで2017年は五島市、2018年は壱岐市で行われました。同学部のゼミでは離島の課題をテーマにしたものもあり、五島市の海上洋上風力で発生したクリーンエネルギーの利用推進に関わる研究や、壱岐市でガンガゼウニのブランド化を目指す活動を行う学生がいる他、生活習慣病にかかる市民の健康意識を向上するため、健康フェスを開催の企画を行う学生がいます。

場所・拠点

五島市・新上五島町・奈留島・壱岐市・東彼杵町

中心人物・組織

赤石孝次 理事(経済学部)

西村 宣彦 教授(経済学部)

津留崎 和義 准教授(経済学部)

中村典生 教授 (地域教育総合支援センター)

池田浩 教授 (地域教育総合支援センター)

参加人数規模・期間

アントレプレナー育成事業:2018年は15名、2019年は12名。

パートナーシップ・FUNDING

  • 株式会社 いきいき五島(2018~)
  • 株式会社 メディアウェブ(2018~)
  • 奈留島 三兄弟工房(2018~)
  • 株式会社 彼杵鯨肉(2019~)
  • 株式会社 彼杵の荘(2019~)
  • さいとう宿場(2019~)
  • 株式会社 BOLBOP
  • 株式会社 大村湾商事
  • 株式会社 瞬
  • 株式会社 日本植物燃料
  • 株式会社 レキオ・パワー・テクノロジー
  • 五島市役所(2018~)
  • 東彼杵役場 中山雄一様(2019~)
  • 三井楽わっかもん会(2018~)
  • 長崎県企画振興部地域づくり推進課 林田龍二様
  • 長崎県企画振興部政策企画課
  • 産業労働部若者定着課
金融
  • 日本政策金融公庫
  • 十八銀行
  • 親和銀行
  • 西日本シティ銀行