長崎大学と離島の医療との関係は深く、開学以来長年にわたって離島医療を支える人材を輩出してきました。将来的に島の人々の健康を守るため、未来の医療人を育てるべく自治体・施設・団体の協力のもと、実践的な地域医療教育を行っています。
 長崎大学医歯薬総合研究科 地域包括ケア教育センター長の永田康浩教授は、未来の医療人を育てながら、離島の悲願(ニーズ)である遠隔医療に取り組まれています。iPadやアバターロボットを使用しての遠隔診療や、離島でも最先端医療を受けられるようドローンを使用し検体や医薬品などの搬送を行う医療支援などの活動をされています。
 また、離島の発達障害児医療にも取り組まれており、「離島の発達障害児医療におけるアバターロボットの活用支援体制の構築」が科学技術振興機構の2022年度の新規プロジェクトに採択されています。発達障害児への支援はSDGsの「誰1人取り残さない」という理念を実現する上での社会的課題の1つと考えられており、島嶼部における生活を持続可能なものにするための重要な課題と考えられています。
 永田先生が取り組まれている活動につきましては、今後も詳しくご紹介していきます。