(トップ画像は左から野中助教、梅村さん、野口五島市長、下永さん、延末助教、川上国保健康政策課長)

2019年6月23日、五島市で「五島長崎国際トライアスロン大会(通称:バラモンキング)」が開催されました。
毎年五島市で開催され、競技種目はAタイプ(日本選手権)、Bタイプ(五島長崎)で、水泳、バイク、ランでそれぞれ226.2km、147.1kmを競います。福江島を舞台に、合計1,000人がエントリーし、午前7時から22時までレースを行いました。

本大会のメディカル・サポート・ステーションに、離島医療研究所の野中助教、延末助教の指導のもと、医学部の学生2名が実習を行いました。医学部5年生の梅村さんは翌日から始まる五島中央病院での臨床実習を控え、初めて医療の現場に臨みました。患者さんが来たら真っ先に動き、カルテを抱えて、患者さんの様子を長く見守っていました。様子を大会終了後、「初めて点滴のルートを取ったり、とても貴重な経験をさせていただきました。またこのような機会があったら、ぜひ参加したいです」と話していました。

医学部6年生の下永さんは五島中央病院で1か月間の高次医療実習を行っており、病院の外で、初めて現場を経験しました。五島医師会や五島市の医療機関の医師や看護師に見守られながら、落ち着いて治療を行っていました。「救急の現場を初めて体験し、患者さんへのファーストタッチ、体温やバイタルチェックなどのルーチンのほか、重症の方がいないかなど、緊張感のある、大変良い経験をさせていただきました」と語りました。

野口五島市長、吉谷副市長がメディカル・ステーションを来訪し、野中助教、延末助教、学生たちと歓談しました。
野口市長からは「本イベントでは、長崎大学から毎年メディカル・ステーションに参加いただき、大変お世話になっている。学生さんにも来ていただいて助かっている」とのコメントがありました。

吉谷副市長より「本イベントにおいて、五島医師会、離島医療研究所の皆様には、とてもお世話になっている。学生さんのように、フレッシュな方々に入っていただき大変ありがたい」というコメントがありました。

川上国保健康政策課長から「地域の医療機関、離島医療研究所から毎年本イベントにご協力いただき、学生さんの参加もあり、大変助かっている。前田教授にご協力いただき、毎年の健康診断のほか、五島市地域調剤情報共有システム(お薬ネット)のビッグデータに介護情報を共有するなど、先駆けた取り組みを行っている。このような取り組みには県からも視察が行われている」とのコメントがありました。

  

吉谷副市長と共に歓談(左から野中助教、梅村さん、下永さん、吉谷副市長)